足利事件はえん罪

1990年、栃木県足利市で保育園児が誘拐、殺害された事件で再審請求中の菅家さん(無期懲役が確定)が昨日の午後、17年半ぶりに釈放された。今日、新たに検察側から有罪立証をせず、無罪の論告をすることに決めたようだ。これで菅家さんの再審無罪がほぼ確実となった。それにしても17年半のあいだ、獄中で再審請求と無罪を出張してきたのがようやく実を結んだ。一時は自白をしたとの調書もあったが、これは取り調べにおける強要に耐えかねた自白だったとも。警察及び検察の失態が、事件の解明にどう検証されるのか。菅家さんが栃木県警の捜査員に連行されたのは、事件が起きた翌年12月だったという。栃木県では79年、84年にも女児殺害事件が発生しどちらも未解決だった。そして90年に起きたこの事件に、菅家さんは厳しい取調べが行われたという。それも連日12時間以上続いたとされ、ついに菅家さんは自白した。その後連続して発生した事件をも自白したと当時の捜査資料には書いてあったという。しかし、動機もなく決めてはDNAによる鑑定結果であったとされる。晴れ晴れとした菅家さんだが、この17年半ものあいだ自由を拘束され殺人容疑者としての獄中生活を送った悔しい人生は戻ってこない。日本の司法は、今年の5月から画期的な民間裁判員登用を始めたばかり。えん罪事件は過去においても捜査の行き過ぎ、検察の証拠不十分などで何度も差戻し裁判が行われてきた。その結果、何の罪もない人が拘束されてしまう。日本の裁判制度は世界でも最も信頼されてきているが、昨日の記事ではないが隣国の中国、そして北朝鮮などでは裁判そのものが全く日本のような裁判制度と違う。中国の裁判は二審性で、文革が行われる前までは人民法院の最終結審まえでも、凶悪な犯罪者には公開処刑というものが行われていた。現在は定かではないが、地方に行くと未だに公開裁判そして処刑があるとも聴いている。また北朝鮮にも形だけの中央裁判所があって、反政府運動や批判をしただけでも捕らえられ大衆の前で即決裁判(形だけの)が行われ、数分後に銃殺刑に処せられる。こんな話しが実在する・・・在る外国人が平壌でビラを蒔いた事件である。内容は北朝鮮にも民主の力をと書き出したものであるが、公安当局に逮捕され数ヵ月後 罪状を強引に認めさせたうえ国外追放となった。これがもし、北の人間がやったとすると即刻 人民裁判で公開処刑されるであろうと。要するに北では人は人権もなければ、国家に忠誠を誓うことだけが使命であって、自由も何もないそれが北朝鮮の現在である。裁判なんてないも等しい国だから、えん罪なんてなんとでも造りあげられる。その点 日本は難しい面はあるにせよ、民事裁判が認められ正当な弁護人がついての裁判制度。ただ、先ほども申したとおり事件の真相そして捜査には、適切な司法制度を確立して貰いたい。でないと菅家さんのようなえん罪事件が、みたび起こるのではないだろうか。

今日の我が部署は、昨日の足利事件での菅家さん釈放についての話しばかり・・・民間裁判員制度が始まったことなど、まるで運動部ではなく社会部いや海外担当になってしまったようであった。さてそて今日の昼ごはんだがHが突然、卵かけご飯食べに行きたいとダダをこねた為、近くの定食やに行ってその卵かけご飯に・・・

これぞ、日本人の食であり簡単なレシピかもしれない美味しい卵かけご飯であった。